2011年6月23日木曜日

遠くて近い日

工場風景が大好きなのは、釜石育ちだからだろうか。釜石の製鉄所は夜でもライトがピカピカしてて、子どものころ、トイレに起きた時も明るくて安心できた。地震が起きた後帰った釜石の街に、ただただ、立ちつくした。住んでいたアパートの部屋には舟がつっこみ、物干し竿には舟を岸にとめておくロープがからまり、足元にはタンポポが咲き、その後ろの道路を、自衛隊の車が走っていく。ここは一体どこ?海があって、工場があって、18までのわたしがいた。

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